村上冬の風物詩 塩引鮭

塩引き・・・鮭ボヤ(カナ(オス)鮭)を洗ってナジ(ぬめり)をよく取ってからカゲ(えら)、ナワタ(はらわた)を取り、塩を引いて1週間ほどねかせ、その後水洗いをし、軒先に下げて寒風で乾かす村上伝統の一品です。
2週間~3週間で食べごろとなり切り身にして焼いて食しますが、年取り膳や正月料理にはかかせません。
また、これを半年以上かけて干し、へぎ身(はぎ身)にして薄く切り、酒をかけて食す「酒(さか)びたし」は、7月に行われる羽黒様の祭礼(村上大祭)にやはりかかすことができません。
昔は、どこの家でもそこの主(あるじ)が作ったと言いますが時代の変遷とともに見られることが少なくなってきました。
ですが、「鮭、お茶、堆朱」が村上の三大特産品といわれており、その一つに携わっているものとして、大事な村上の文化、そして後世にも受け継いでほしい文化と考え素人の域を越えませんがこうして毎年、作っています。