茶栽培総合アドバイザー

常盤園の茶栽培は、農芸環理㈱に総合アドバイザーをお願いしています。


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  当園は、3ヘクタールでお茶を栽培していますが、この全てのコンサルティングを平成21年より静岡県牧之原市の農芸環理株式会社にお願いしています。
  精密土壌分析に基づく診断、施肥設計の見直しをはじめ、仕立て(剪定)方法、冬期管理方法など茶栽培全般の指導をしていただいています。
 

 

なぜ農芸環理?常盤園茶栽培ものがたり

 今まで当園の茶栽培は、「経験と勘」が頼りでした。しかし、その漠然とした畑仕事ではお茶に良い芽を出してもらうには、時間、費用ともかなりの投資となってしまいます。
 また、それ以前に私共作業スタッフ自身が今、目の前にあるお茶がどういう状態なのか、そして何を求めているのかそれすら分からない状態でした。いえ、そのようなことは誰もわかるわけがないと思い込んでいました。当然、どの肥料がお茶に対してどう効くのかわかるはずもなく、今思えば自分らが汗を流すだけ、資金を投じて肥料をやるだけお茶が良くなった気になっていたのです。
 そういった考えを根底からひっくり返し、私共を目覚めさせてくれたのが農芸環理の杉山社長でした。
 社長のお話は静岡の勉強会でお聞きしたのですが、これには驚きました。今まで、私共が「わかるわけがない」と思っていたことは、すでに理論として確立してあったのです。
 「こういう土壌の場合は、こういう肥料をやってください」「剪定は、この温度になった時にこの位置ではさみを入れてください」など、まさに私共が求めていた理論がそこにありました。
 「何とかこの方に村上に来ていただきたい。そして、村上のお茶を良くしてもらいたい」その思いが瞬間的に浮かんできましたが、「静岡から遠い村上まで、忙しい社長に来ていただけるだろうか」そういった不安もありました。
 しかし、この思いを伝えると社長は快く引き受けてくださいました。そして、コンサルティングがスタートしたのです。社長には、大変遠いこの村上ですがご好意で定期的に足を運んでいただいています。(現在、社長は当園加盟、村上茶研究会の外部顧問)
 私共の栽培方法は、合理的なものもありましたが、全くお話にならない部分もあったそうです。今後これを、村上の気候に合わせながら的確な栽培方法を実施していくことになるわけです。

茶畑での実地研修

座学

勉強会をおえて
(左上)副会長高橋(常盤園) (右上)矢部
(左下)杉山社長 (右下)飯島会長(冨士美園)

村上茶研究会栽培研修の様子
~農芸環理(株)杉山社長を  
初めてお呼びしての勉強会~
平成21年4月16日~17日

話は少し変わりますが、社長のお話で非常に興味深いことがありました。それは、社長に明治時代の栽培記録をお見せした時でした。私は、まだ理論が確立できていない時代の栽培方法を見ることによって、これから行う栽培の合理性、的確性をより実感できればと思ったのですが、社長からは、「大変、理にかなった栽培方法ですね」という意外な言葉が返ってきました。つまり、明治時代の人は実際に栽培をやりながら良くお茶を観察し、最良な方法を見出していたということなのです。まだまだ生産性の低い時代ですから、いわゆる「植物の声を貞(き)け」という我々には、もう到底不可能なそういった感覚が大変鋭かったのでしょう。そう考えると、ただただ感服するばかりでした。
 このような話もあり、今回、社長とお会いしたことで
 「村上の茶業を江戸、明治時代の活気ある頃のように復活させ、皆様においしいお茶をお届けできるようにする」この目標にまた一歩近づけたのではないかという実感を持っています。
                                       

(文責:矢部 智弘)

 
 
 杉山社長の知識、理論は、お茶だけでなく農産物全般に渡っています。ですから新規就農の方、現在、農業を営んでいて社長の理論に興味のある方、農作物の育ちが悪くお困りの方に是非ご推薦いたします。お問い合せは、直接、農芸管理株式会社にご連絡ください。勿論、当社でもご紹介等の対応が可能です。

新潟日報2011年11月19に掲載された記事をご覧いただけます。

サンデーいわふね2011年11月13日に掲載された記事