お茶の淹(い)れ方

お茶の淹(い)れ方 

お茶は嗜好品(しこうひん)ですから、飲む方によって値段や種類の好みが違います。また、渋味のあるお茶が好きな方もいれば、甘味のあるお茶が好きな方もいます。
お茶は淹れ方によっても味が変化します。つまり、決まった「おいしい淹れ方」というものはなくて、人それぞれ淹れ方、愉(たの)しみ方があるはずですし、それを見つけることでさらにお茶の世界が広がっていくことと思います。
これをふまえて、ご自分のおいしいと思うお茶の味を見つけて頂くためのポイントをみていきましょう。  

お茶の淹(い)れ方のポイント 

◎お湯は、必ず沸騰させたものを使用する。
◎お茶の味は、お茶の葉の量、お湯の量、お湯の温度、浸出時間で決まる。
◎お茶の濃さが、各お茶椀一緒になるように廻しそそぎをする。(一人分の時でも一気にそそがずに、色を見ながら5回ほどに分けていれる)
◎急須の中にお茶が残らないよう、最後の一滴までそそぎきる。
◎淹れ終わったら急須のふたを取り、右側をたたいてお茶をずらし、むれないようにする。

お茶の淹(い)れ方のポイント 


茶 種


お茶の葉の量


お湯の量


お湯の温度


浸出時間


玉 露


3グラム~5グラム


30~50cc


50℃~60℃


1分~2分


煎 茶

 
3グラム~5グラム


 50~100cc


 80℃~90℃


 20秒~30秒


番 茶


3グラム~5グラム


100~150cc


90℃~100℃


20秒~30秒


参考までに・・・
以下の淹れ方も試してください。

・一人分の時は、お茶の葉の量を多め(4グラム)に入れてみてください。

・人数が5人以上になった時は、一人当たりのお茶の葉の量を少なめ(2グラム)に入れてみてください。

・お湯の温度は、一煎目<二煎目<三煎目と上げて飲んでみてください。
(例:70℃<80℃<90℃)
逆にお湯に浸しておく時間は、一煎目>二煎目>三煎目と短くしてみてください。
(例:20秒>10秒>5秒)

・上記の方法で淹れると、一煎目は旨味と香り、二煎目は渋味とコク、三煎目は苦味と爽快味というように愉しむことができます。

・お茶は水でも出せます。麦茶を出すのと同じ要領で1リットルの水に対して15~20グラムのお茶の葉を入れてください。(市販のパックを使うと便利)2~3時間でおいしい水出し茶が出来上がりです。※お茶の葉の量、水の量、浸出時間はお好みで変えてください。 

以上を参考に色々試して、ご自分のおいしいと思うお茶をみつけてください。